the pillowsのギタリスト、真鍋吉明さんのソロ・アルバムでJTV-59ギターが活躍!
   


ロックバンドthe pillowsのギタリストとして20年以上に渡って活躍を続ける一方、個人ユニットのNINE MILESでは自らライフ・ワークと語るレゲエ・ミュージックを演奏する真鍋吉明さんが、初のソロ・アルバム『Rutile (ルチル)』(LNCM-1010 11/14発売) をリリース。ベテラン・ロック・ギタリストならではの骨太なインストが全編で展開される個性豊かな作品で、James Tyler Variaxギターが活躍しています。

昨年、松原正樹氏の呼びかけで制作されたギター・コンピレーション・アルバム『TIME MACHINE』へ、自らのロックなギター・スタイルを生かしたインストゥルメンタル・ミュージック「Beautiful Struggle」を提供。好評を博したこの作品が初のソロ・アルバムへと発展する過程で、自らのスタイルについても振り返る機会を得たという真鍋さんは、自分はニュアンスのギタリストであり、そのニュアンスとレイヤーで音を構築する方法が自分の武器だという思いを強くしたと語ります。

「コンパクトでしっかり曲の起承転結がある中で、the pillowsでもそうなんですが、16小節の中でいかに面白いソロを弾くかというスタイルを培ってきました。ギタリストのソロ・アルバムにはいろいろなアプローチがあると思いますが、最終的にはその基本ラインに戻れたのが、自分らしい作品になったと言われる要因になったのかもしれないですね」。

ギターのレイヤーで生み出す究極のニュアンス

アルバムは全編自宅スタジオでレコーディングされており、ミックスに至るまで自身でエンジニアリングも担当。「今でもギターは少しずつスキルアップしていると思うんですけど、エンジニアとしてのスキルアップの方が速いので、10曲をミックスし終わるころには、また最初からミックスした方が良い筈だという繰り返しになったこともあった」と振り返るように、エンジニアリングに関してもじっくりと向き合った結果、ギターをレイヤーすることに対しても論理的なアプローチが行われることになりました。

「ギターにはそれぞれの特性があって、単に重ねていくだけだと飽和してしまう。だから単純に良いギター・サウンドを作るだけでなく、下げるべきところ、カットすべきところを見極めることが重要で、EQや音作りの時間も凄く長くなった気がします」と語る真鍋さんは、今回のアルバムでは愛用するSago New Material Guitars製シグネチャー・モデルCAOSに加えて、新たなオリジナル・ギターRutileも制作。お気に入りの仕様をカスタムで実現する一方で、James Tyler Variax JTV-59 には全く異なる役割を授けました。

「レイヤーすることで音のバリエーションを作りたいというときに、同じギターを重ねるのでは特性が同じなので、これまで持っていたギターだけだと限界があり、うるさくなってしまうんです。一瞬のフレーズであっても、ちゃんと個性を持ったものを作りたいと思うんですが、Variaxだと極上のギターのモデリングが瞬時に出てくるので、ギターを取り替える必要すらない。それはとても重要なことで、インスピレーションが湧いたときにすぐに録っておかないとアイディアが生きない時があるんです。そのスピーディさが、今回凄く役に立ったと思います」。

JTVギターならではの特徴を活用

ライブでは常に M13マルチエフェクトを愛用 する真鍋さんは、自宅レコーディングでもアンプ・シミュレーターとM9マルチエフェクトの組みわせを使用しています。「もともとP90のピックアップが大好きだったんですが、難点としてノイズが多いので、あまり使えなかった」ことから、愛用するギターにはハムバッカーが搭載されてきましたが「VariaxのP90はノイズレスなんで、それも本当に頼りになりましたね」と語ります。「コンピューターの前で作っているとギターにノイズが乗りやすいんですが、かといってノイズ・ゲートかけると音が台無しになるから、最初からノイズが少ないっていうのは宅録ギタリストにはありがたいですね」。

またV1.8ファームウェア で搭載された、より高品位なアコースティック・ギター・モデルも高く評価しており「アコースティック・ギターも、本当によく使いました」と語ります。「MartinやGibsonのボディの違いもしっかり出ているし、12弦も瞬時に出るので、ゴーストっぽい使い方を含めてほぼ全編で使っています。生のアコギを入れている曲は、必ず反対のチャンネルにVariaxのアコギが入っていますね。単純なアルペジオに聞こえる部分でもパンを変えて、小さくゴーストで入れたり。エレキのグリップのままアコギの音が出せるから、アコギだとポジション的に無理があるようなものも含めて、プレイスタイルも飛躍的に広がりますね」。

また、「これまでスタンダードなチューニング以外にはあまり踏み込まないようにしていた」と語る一方で、今回はオルタネート・チューニング機能により「その扉を開けてしまった」と笑います。「自分でチューニングを設定できる機能も便利で、5フレット・カポの曲では自分でVariax Workbenchソフトから設定してみました。チューニングを変えるとアプローチががらりと変わるので、曲が凄くできるんですよね」。

ロックバンドで数多くのツアーを行ってきた経緯から、これまではライブを中心に考えてギターを制作することが多かった、と真鍋さんは振り返ります。「シンプルで、かつ長いツアーにも耐えうるものを選んできたので、その制限の中でどうやって良い音を作るかという発想でした。Variaxの場合は、これ1本で全てまかなえるのが、とても新鮮ですね。これまでは相手は変わらないから自分が変えるしかなかったのに対して、Variaxはその日の気分でギターのトーンをセレクトできるから、何て贅沢なんだろうと思います。もちろん、普通のギターとしても出音が良くて、ナットの部分が優れているのか倍音が凄く豊かですね」。

現在使用するJTV-59は、自分がステージで演奏する姿を想像してブラックのモデルを選択としたと語っており、今後はthe pillowsのレコーディングやライブでも活躍が期待できそうです。「これまでいろいろなギターを弾いてきましたが、ギターを変えた瞬間にプレイスタイルが変わるくらい、ネックとボディの形状は違っていますよね。例えばFirebirdはネックが長くてポジションが2フレットくらいズレてしまったりするので、感覚的に頭を切り替えないと弾けないんです。でもVariaxの場合はボディもネックも同じで音だけが変わっていくので、自分のプレイスタイルに影響を与えないというのが大きな発見でした」。

*各製品名は各社が所有する商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。