デジタルワイヤレス・システム運用のベストプラクティス: アンテナの配置
   


XD-V75ワイヤレス・システムに優れたパフォーマンスを発揮させるには、システムのイントールやイベント、ツアーを問わず、これまで業界内で培われてきた最善の運用方法の知識とノウハウを、適切に実行することが重要です。それにより、現場で多くのワイヤレス・チャンネルが必要な場合にも、1波のみが必要な場合も、使用するワイヤレス・システムの能力を最大限に活用できます。以下に紹介する方法により、Line 6デジタル・ワイヤレス・システムが実現するパフォーマンス上のメリットをフルに発揮してください。



ステップ1:アンテナ配置

Line 6デジタル・ワイヤレス・システムは、ワンステップで簡単にセットアップでき、運用にライセンスが不要であるなど様々なメリットを提供します。そのため、運用連絡やインターモジュレーション (相互変調混信) の計算、チャンネルプランの作成やハードウェア依存の周波数マッチングなどを心配する必要はありません。そして簡単なセットアップとシンプルな運用の実現により、現場ではアンテナのセットアップに集中できます。正しいセットアップとアンテナ配置により、通信範囲全体で最高のシステム・パフォーマンスが実現します。

アンテナの向き
セットアップの際は、ワイヤレス・トランスミッターとレシーバーを向かい合わせるのがベストであり、それによって以下の図のように両方のアンテナを活用できます。

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その上で、レシーバーのアンテナは90度の角度に開きます。以下の例はどれも有効ですので、その場のセットアップに最適な方法を選択してください。アンテナを正しく配置すると、一方のアンテナへのシグナルが弱くなると他方へのシグナルが強くなるため、パフォーマンス・エリア内を自由に動くことが可能です。

なお、トランスミッターはレシーバーから最低でも1.8mは離すようにしてください。

アンテナの高さ
アンテナを配置する場所は、電波の反射を避けるため床より最低90cmは上に置き、オーディエンスの頭より上の位置にあると理想的ですが、頭より極端に上にしたり天井に近づけたりする必要はありません。適切なアンテナの高さにすることで、ワイヤレス・システムの通信範囲を最大限に利用できます。

2.4 GHzの電波は、ある程度は壁を通過したり、角を曲がったりしますが、可能な範囲でトランスミッターとレシーバーが直接見通せる関係に維持できるとベストです。リモート・アンテナを使い場合を除き、レシーバーをラックの下部に入れるのは避けてください。また、コンピューターやワイヤレス・アクセス・ポイント、インイヤ・モニター・システムや電子レンジなど、電波 (電磁波) を生成する機器のそばには置かないようにしてください。

次回は「ステップ2:リモート・アンテナの活用」です。お楽しみに!

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